投資の悪魔―トレードとメンタルについて

取引で一番大事なことはルールを守ること

FXの取引を開始したならば、君は自身の内なる声を聴くことになる。
悪魔は己のうちにあり。
今から10年以上前、FX取引を開始する前に関連書籍を読み漁った。
購入金額に値する書籍の少なさにおどろいた。
腹立たしいことに多くのものは購入金額の10分の1の価値もなかった。
しかし、ありがたいことに数百倍の価値がある書籍も存在した。
それらに翻弄されながら導きだした答えはルールを守ることだ。

ここまでやったのだ。ルールを守ることなど造作もない。
そしてトレードシステムを構築し、いざ、取引の世界へ飛び込んだのだ。

ルールを守れなかった(泣)

結論から述べると一年目はルールを守れなかった。
正確にはルールを守った取引のほかに裁量で取引もした。
150万の資金はほぼ底をつき、残ったのはルールを守って手に入れた25万円ほどだった。
裁量取引をしていなければ150万円で25万を手に入れていたので利率は15%以上あったことになる。
かように悪魔の力は恐ろしい。
自分が弱かっただけかもしれないが。
悪魔編としてここからの戦いの系譜を綴っていくことにする。

取引ルールを守る方法

ルールを守れるようになるために勉強しなおした。
それは資質か、才能か。
明確で単純な方法はあるのか。

2年目以降、ルールを守れるようになり資質や才能だけではないことを体現した。
明確で単純な方法はないことも理解した。

悪魔の姿かたちは人それぞれだからだ。
対応策、向き合い方もそれぞれだ。
具体的にはそれらを学び、対処法を実践している人間に相談することだ。
ボクシングのトレーナーのように高みを目指して寄り添ってくれる人間が必要だと考える。
今のところ有効な手立てはそれだけだ。
そうでなければ私のように敗北から立ち上がるしかない。それは無駄すぎると思わないか。

ここまで書いて思うのはルールを守るということは取引だけに限らず、
人生においても最重要だということだ。

幼少のころに夢見たことを実現することができるのは、努力を継続できた人間だけだろう。
ルールを守ることができれば多くの人間が成果を出すことができる。
しかし、努力が必ず報われるわけでもない。これも悪魔のささやきの一つだ。

為替取引の場合

話をFXに戻そう。
トーナメント戦では最高に努力した者たちの中でも優勝は1人だけだ。
FXは違う。
誰かのルールが利益を出しているのならば同じようにすれば同じ結果が待つ。
ビジネスでは競合他社として利益を分け合う存在となるがFXではむしろ味方だ。
限られた資産と時間を投資するならば再現性の高いものがよいのではないか。
諸君も神と悪魔を理解して、その向こう側の景色を一緒にみようではないか。

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